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トップハート物語(3210)立志伝敢闘編
16/12/06
2010年(平成22年)6月下旬。
 いつまで経っても、男性社員には恵まれない。それに引き換え、いつものように救世主が現れた様な女性陣。以前、ある介護関係の求人サイトに頼まれて求人を掲載した。立ち上げたばかりなので、賑わいの積りだった。
当社は、最低限介護職を基本としてサイドまたは並行して他の仕事を加えるのがち通例だ。だから、社員採用は介護資格と他のスキルを最低の条件としている。しかし、そのサイトを勧誘に来た営業マンが勝手に事務職だけの募集を掲載してしまった。
つまり、介護職とスキル特にパソコンの操作をする業務を分けて掲載してしまったのだ。その者が、求職者が増えると思ったのだろう。確かに、そのように事務だけ希望の資格を持っていない求職者が多く発生して困ってしまった。
 そのサイトも、斡旋するだけで収益が発生しない。広告を目的としたのだろうが、そうはうまく行かず開店休業状態になってしまった。一昨年から更新する事が無く、ほとんど問い合わせも無くなった。
その仮死状態のサイトがまだ閲覧できるのだ。それを閲覧した求職者が問い合わせをして来た。既に、居宅介護支援事業所の電話は新人ケアマネジャー宏美さんに転送している。彼女が電話を受け取り、私に繋いだ。最初名前を聞いた時には、古風な名前なのでかなりお年を召した方だと思ったが、電話の声は違った。
あの若者特有のけだるい言い方で、覇気が無い。返事も、面倒ではないのだが無理しているような、印象は良くない。
 「当社で仕事をしたいと希望されている、Sさんですか。
 「はぃ。」
 「面談希望という事ですが、少し聞かせてもらえませんか。」
 「はぃ。」
 「お住まいはどちらですか。」
 当社のある駅を言う。
住所を聞いたら、少し遠くで駅は他の線の駅に近い。何とか無理をしてでも、当社に入りたいと思っているのか。
 「資格は何をお持ちですか。」
 事務希望という事なのだが、何か持っているのかも知れない。
 「介護管理事務と、介護福祉士です。」 
 耳を疑った。事務希望だから介護事務を前に言ったのか。介護事務の資格など何の意味もなさない。そんな資格を勝手に作って、勝手に証書を発行している専門学校などは本当に無責任だ。
現場では何にも通用しない。パソコン操作が出来なくて、その資格を持っていると言って来た者がいた。求職者には罪はない。
 「確認したいのですが、介護福祉士をお持ちなんですか。」
 「はぃ。」
 「失礼ですが、お年はいくつですか。」
 「22歳です。」
 「それで介護福祉士を取得したという事は、専門学校でお取りになったのですか。」
 「はい、専門学校で資格を取得して大学に編入しました。」
 「と、いう事は実務経験が無いという事ですか。」
 「はい、実務経験はありません。」
 「卒業して、仕事に就いていなんですか。」
 その時点で、大東本社の社員が退職するので、その後釜を探していたので興味を示した。
大東本社の希望は、加算の件もあって介護福祉士という事だった。そう簡単に、捜して捜し当てる事は出来ない。多くの資格者が居るが、その性格や能力までは推し量れない。しかし、全くの無垢の資格者ともなれば垂涎の対象だ。
当社に置いて教育は出来るし、と一瞬のうちに計算した。
 「はい、全く他の仕事でアルバイトをしています。」
 「それでは、当社は必ず求人でハローワークを通す事になっているのですが、ハローワークで登録はされていますか。」
 「いや、していません。」
 「それでは、メモをして貰いたいのですが。」
 そう言って、当社の運営株式会社の名前を告げた。
 「その名前で、求人の検索をして下さい。もう一点あります。実は、あなたの様な求職者が働く機会を得られるように、実習型雇用という制度が有り、当社に助成金が出ます。そのあなたは仕事をしていないので助成金の対象になるので、その応募をしたいと言って下さい。それが受けられれば、給与の面でもきっちり対応できると思います。大丈夫でしょうか。月曜日にでもハローワークに行って下さい。」
 「はい、分かりました。」
 何と無く、最初はテンションの低い応対だった彼女も、最後の方になると元気な返事が出来て、印象は良くなった。
 それにしても、まだ決まった訳ではないが、不足している人材を埋めるドンピシャの人材が飛び込んできた。最悪でも、現在研修事務局としている男性高学歴社員の代わりに使用する事が出来る。あの男は、もうダメかも知れない、と私は決め掛っている。

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