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トップハート物語(3207)立志伝敢闘編
16/12/04
2010年(平成22年)6月中旬。
朝から、引っ越しの準備が始まった。と言っても、私が出るので残る者たちが使い易いようにレイアウトを一部変更しただけだ。その変更過程で出て来た不要物を処理したのだ。あれほど、足の踏み場もなかった部屋が広くなった。
この事務所は、マンションのひと部屋で間取りは住宅。玄関を入ると、直ぐにキッチンだ。そこには、色んな物が積まれていた。それを全部取り除いたのだ。広い部屋が出来た。次の部屋が面談室になっていたのだが、事務作業の部屋と化している。
その奥の、窓とベランダがある部屋が私と事務管理者智子さんの執務室だ。その執務室だけは、全く手がつけられない。私が居るからだ。
 私も早く移動したいが、新たな部屋がまだレイアウトが完成していない。注文した机、応接セット、書庫などが納品されるのが27日だという。電話やファックスコピー、パソコンなどは21日に設置される。
新たな電話回線は3本になる。色んな事務処理が集中していて、仕事に没頭していて引っ越しする部屋を準備しているのは、事務管理者母子だ。もう何日も掛って、床に敷き詰める何やら小さい四角い敷物を長時間掛けて敷き詰めているという。
夜遅くまで、もう何日も掛ってやっている。お礼を言いたいが、私に顔を見せるのが嫌だと鍵を閉めている。そして、子である事務管理者智子さんを通じて、決して顔を見せないようにという。まるで、鶴の恩返しのストーリーだ。
 「母は、部屋の準備をするのが大好きで毎日楽しい思いをさせて貰って、ストレス解消になって毎日感謝しています。そうお伝え下さいと言って居ます。」
 そのように言って来た。
そう言えば、このマンションの今までの2か所の事務所だけでなく、私の部屋のレイアウトや調度品などの準備も事務管理者母子がしてくれたっけ。
 事務所の整理は、新人ケアマネジャー宏美さんと一緒に執務する慶子さんが力を合わせて行って居た。私はその傍で執務をしていたのだが、いつもの休暇中の静かな環境とは異なって、騒然としていたので進まなかった。上の空で、真剣な仕事は出来ないので単なる時間つぶし程度の執務になった。
一旦、準備していた慶子さんが
 「認知症ケア専門士受験対策講座の開講に行って来ます。昨日、高学歴社員が、休みだけれど私が開講の準備をします、と言ったのですが断りました。何度、断っても来ますと言って聞かないんです。」
 「気をつけろよ。何にもないのに、出勤して休日出勤の請求をする。その時には、君に言われたと言って俺に報告して来るから。」
 「いやですよ、私は断っているんですから。きっと、来ていると思いますので、帰るように断ります。」
 「俺に怒られるから、と言って断るように。前も出て来るなと言ったのに、必要のないのに出て来て出勤実績を記録して、後から出て来てしまったとか、結局こんな時間になりましたとか夜遅く報告して来る。」
 段々と評判が悪くなる、新人の高学歴男性。
 「必要のない資料を、作ってファックスを送って来るので必要が無いと言ったのに、少し変わっただけでまた送って来る。」 
 「俺が作成した実習先の契約書なんかも勝手に作り替えている。」
 出るは出るは、彼への問題。
 実は、今回の制服関係の経費で一番高額なのがお局様筆頭サービス提供責任者だが、次がその高学歴男性社員で、まだ入社数カ月しか経過していない。統一の制服以外はみんなが自分で選定するので、
「その性格が分かる。」
と彼を指して制服納入業者の先輩は言っていたが、その通りだ。
ケアをするのが当社の中心的な収益だが、そのケアに携わっていない彼がどうして必要なのか。それも、実際にケアをしている多くの社員より高額なものを選ぶなんて、考えられない。同じ男性の、嘘つきせんとくんがそのあとに続くのだから開いた口が塞がらない。
 高学歴高慢な社員に対してその後の話がある。書類を取りに来たお局様筆頭サービス提供責任者が、怒り心頭で言って来た。制服にロゴを刺繍するのはお局様筆頭サービス提供責任者だ。
彼女は、人一倍面倒見が良い。なんだかんだ言っても、ほとんどの事をやってくれる。その彼女に、全員が制服を持って行ってロゴの刺繍をお願いしている。会社にミシンを持ち込んで、100枚以上のロゴを付けているのだ。その中で、一人だけ自分で持って行かない者がいた。高学歴高慢男性新人社員だ。
 「なんであいつのロゴまで私がしないと行けないんだ。電話一本もなく、せんとくんに持って来させた。自分でしたら良いじゃないか。奥さんも居るんだろう。せんとくんだって、自分で持って来てお願いしますと言って来ているのに、あいつだけ何にも言わずにせんとくんに頼んで持って来させた。」
 礼儀の知らない、本当に問題社員になって来た。
 入社した数か月前は、期待の言動をしていたのだが地が出て来ると「困ったさん」になった。

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