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トップハート物語(3205)立志伝敢闘編
16/12/03
2010年(平成22年)6月中旬。
先輩のいる部屋に戻って、暫く社員が制服を取りに来るのを待った。昨夜、いつもの認知症の妻と介護者の夫の話を聞きに行った。10日に1日位のペースで、夫から来てくれとの依頼があるので、訪問する。
いつも同じ話だ。無料で妻を見てくれるところが無いか。結論的にはそうなる。既に、医療では在宅生活が無理なので入院などを勧めているのだが、拒否。拒否しても手に負えなくなり一旦入院しても、連れ戻す。
短期入所しても連れ戻す。自宅で療養しても、うまく行っているのに自分の我儘で医者を替える。そのたびに、妻の症状が悪くなる。悪くなると、私を呼びだす。やっと安定させる。それを勝手にまた医師を替える。また悪くなる、夜呼び出す。もうこのパターンは何度繰り返したか。強く助言し言っても、耳に入らない。
 この日も同じだ。
 「必要な金銭は負担するので、自費が出ても構わないから・・・・」
 と、言って新たなサービスを要求する。
プランに入れる、途中に金銭のオーバーを注意する。結果が出てから、
 「そんなに掛るものとは知らなかった。負担できない。生活がして行けないので、首を吊る他ない。」
 そんな事も繰り返しだ。
 今回は、新たな提案が有った。
 「息子も娘も、全く寄りつかない。佐藤さんも、仕事を抜きにして月に何度か顔を出して、相談に乗って欲しい。」
 「相談も仕事なので、来ますよ。ただ、月に何度も来ているじゃないですか。入院や入所は嫌だ、お金は出せない、サービスは欲しいでは何にも今と変わらないですよ。」
 そう言っても、私の言葉が耳に入らないとばかり同じように繰り返す。
殺し文句は、
≪首を吊らないともうダメに成る。≫
 私は、今月でほとんどのケースを新人ケアマネジャー宏美さんに引き継ぐ。しかし、この利用者は私が手を引くと知ったら精神状態がどうなるか分からないので、継続する事にした。何人かそのようなケースがある。
 先輩が、社員が制服を取りに来るのを待っている途中に、利用者のショートステイの事で施設を訪問する事となった。雨の中を、新人ケアマネジャー宏美さんの運転で訪問した。先輩が、この大阪の業者と会う事になっている場所が公共交通機関の移動では難しいので車で送る事にしたのだが、予定よりだいぶ遅れてしまった。
事務管理者智子さんの運転は、新事務所に納入する業者との約束が有り難しくなった。新人ケアマネジャー宏美さんは、地区のケアマネ会に出席する事になっていて運転は無理だった。その他の候補者も不在で、結論は新人ケアマネジャー宏美さんの地区会欠席で対応する事とした。
 昼食は、結構上等な寿司屋さんで鈴木先輩を交えて摂る。そのあと、鈴木先輩の会う業者事務所に向って移動して、終わるのを待って社員予定宅に。その社員は、来月から社員の地位になるのだが、写真の撮影は今月なので急いでいてお揃いの制服だけしか決めていなかった。
オリジナルの制服を選んで貰う為にカタログを持参して、決めて貰った。また、先輩が持って来た私服を全社員に無償で提供するのだが、その彼女が徳之島出身と年齢のデータを与えただけで、私が選んだものと先輩が選んだものを持って行った。
値段は私の選んだ方が倍だという情報も与えたのに、選んだのは先輩の選択したものだった。そのように、先輩は短時間のうちに選択した物や会話や目付きや態度などを見て、それぞれの性格を的確に当てていた。
 先輩を、ターミナル駅に送って会社に戻る道を新人ケアマネジャー宏美さんの運転で辿った。
 「先輩もてたでしょう。あれほどの言い方や面白さでは、結構もてたと思います。」
 「勿論、持てたけれど、意中の人にはふられた。」
 そう言って、個人のプライバシーにかかわるが私が知っている失恋話をした。
 その間、来週23日に迫ったお揃いの写真撮影の具体的始動が始まった。集合写真はまず入社年月日の順に並ぶ。次は、背の順。その為に、入社年月日と背の高さを報告して貰い手続きを始めた。
あとは、子供も参加させるので人数を確認した。その写真をカレンダーに使用する。例えば全体の写真を1月に、他の月は2名ずつ収めようと思う。その組み合わせもどうするか、考えないと行けない。統一の制服はオレンジ色の上と黒にゴールドとシルバーの線が入っているパンツ。オリジナルの制服は個々に選んだものにロゴマークを入れる。その2種類の個々の写真を写す。

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