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トップハート物語(3202)立志伝敢闘編
16/12/02
2010年(平成22年)6月中旬。
9時半から職業訓練のⅠ期生に対する、講習が有った。実習に行っている生徒を除いた生徒対象だ。個別に就職相談をする事になっていたが、出席者僅か1名。その1名も、普段から私と色んな話をしている。
また、私が担当する、実習参加者以外の者に対する講習にすべて参加している。その為に、一対一なるともう話す事もない。彼とて、いつも同じ話をしているので同じ言葉しかない。両者とも何の変化もないので、話す事は同じだ。
困ったけれど、仕方が無い。今までと同じような誰か就職が決まったのか、君はどうするのかなどと繰り返し、繰り返し話をして、1時間半後に終わった。
その中で、私が懇意にしているデイサービスへの就職かパートか内定して
 「今日から働いていると聞いています。」
 まだ、職業訓練校の授業があるのでどうなっているのかと思ったが、それは個人の問題であるので、それ以上追及しなかった。
出席率が80%という規定があるので、アルバイト的なものを規制する事までは私の範疇ではない。
 それが終わって、研修センターで制服を配布している先輩のところに向かった。先輩がここに来てから二日目だ。代わる代わる制服を取りに来る社員との掛け合いも、うまいようで概ね好評だ。
持参した、私服の販売も最初の古いというクレームも、料金を当社が負担するとの事なので次々掃けて行く。販売価格最低2800円、最高12000円と10倍の開きがあった。その金額は伏せてあり、私だけ教えて貰った。
興味を持って、誰がどんな目利きをしているのかを見ていた。お局様筆頭サービス提供責任者が最低の2800円、最高がこの事務所にいる智子さんで12000円の商品だった。
 このイベントの記念にすごい数の机に並んだ商品と一緒に写真を撮って貰おうと、鈴木先輩に携帯電話のシャッターを切って貰ったが、写ったものは私が中心だったが上に関係のない余白が有り過ぎ、下の方にわずかに商品が写っているだけだった。
これでは、何の写真か分からない。次に写して貰ったのが、昨今の精密な写真機器では珍しいピンボケ。もう一回と思って写して貰ったが、また私が中心で下に沢山制服が並んでいる部分が写っていない。
何度もポーズを取るのが嫌で、諦めた。鈴木先輩は、パソコンも使わないし携帯電話にある写真システムを使っても写さない。先輩に失礼だったがちょっと時代遅れだと思った。
 暫く色んな懐かしい話をしていて、私と先輩とは同じ会社で、その同僚だった妻に連絡をした。調子に乗って色んな物に資金を使い過ぎたり、予定して金額より増えてしまった色んな支払いを考えると、どうしても今月は資金不足になると想定して、家から短期借り入れをしようと思った。
 「先輩が来ているので、金曜日に一緒に帰ろうと思ったが、監査が入ったので帰れなくなった。ちょっと調子に乗り過ぎて、未収金が沢山あるのに今月の支払いが多くなって資金不足に成りそうだ。会社に短期で借り入れさせてくれるかな。」
 「いくら。」
 「2、300万円だ。」
 「自分の郵便貯金が有るでしょう。」
 「俺のから引っ張って来たら、利子が入らない。」
 「分かった、どこに振り込めばいいの。」
 「会社の口座だから、後からファックス送るよ。」
 「それでも、ATMからの振り込み金額に規制が有るでしょう。」
 「窓口で、通帳と印鑑を持って行けば大丈夫だろう。」
 「分かった。」
 「ちょっと待って、それじゃ俺の郵便貯金から引き出してお前の名前で入れれば大丈夫か。代表者の資金提供にならないか。こっちでやるは。」
 「ところで、次男から何か言って来ている。」
 次男は、昨年会社を辞めて求職活動をしていた。私にはその旨話が有ったが、妻や長男には何にもないという。それから、私が家に帰る時に、何度か次男に会ったが、ほとんど自分から希望する事も言わないし、私が何かを投げかけても、ほとんど返事が無い。
 「俺の役員報酬も、決算が終わった7月から上げる積りだが、もし次男が俺を頼って来たら、報酬アップを止めてその分を回そうと思っていたが、何にも連絡や意思表示が無いので、困っている。」
 妻も、今までの次男や嫁の対応に不満が有るようで言い始めた。その内容を聞いて、どうでもいい事と思った。母の日のプレゼントや、お歳暮お中元の送って来る、来ないの類いなので、
 「そんなことどうでもいいじゃないか。今の世代はそんな事だし、お前の対応だって、意地が悪いから仕方が無いだろう。」
 などと、先輩が傍にいる事も忘れるように話しこんでいた。

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