お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(3192)立志伝敢闘編
16/11/27
2010年(平成22年)6月中旬。
「そんな事になったら、将来はどうするの。今だって、夜間や土日に動いているのは、管理者連中と登録ヘルパーさんだ。中間のサービス提供責任者クラスは子育てだとか言って、出勤すらしない者が居る。育てると言っても、誰もする者が居ない。そうなったら、この会社はどうなるのか。困難事例や引き受け手のない利用者を受けているから、当社はどこからも頼りにされている。しかし、その実態は上の者が何とか支えている。私だって長くない。社長だって長くないような体をしている。社長が居らなくなったらこの会社は終わりだよ。そうした時に、多くの家族はどうやって食べて行けるのか、心配になる。自分で立ち上げるだけの度量があるのかというと、誰も営業はしていないから当然無理だ。他の会社に移って今の様な給与を取れるかというと、それだけ揉まれていないから通用しないでしょう。利用者を連れてどこかの会社に移籍するだけの力もない。この会社は、社長が居なくなったらどうするの。」 
 「分からない、それは自分達で考える事。うちの家系は経営に残る事はないので、それだけは確実だ。誰かが、代わりに経営するか。」
 「それは無理だ、直ぐにダメに成る。私ももう何年も続ける気力が無くなった。そんなに長くない時に、辞めさせて貰う。元気なうちに、お金のあるうちに辞めて好きな事をしたい。今の若い奴らの今後の事を考えると、本当に心配になる。」
 「まだ先の事は、先に譲るとして、今年の9月まで出さないと行けないキャリア・パスの事を話したい。そのようなものを導入する事は、管理もちゃんとするという事だ。今まで、早退や遅刻休暇をお互いのカバーで過ごして来た。しかし、そのようなものを就業規則に盛り込む事になったら、それらはちゃんと管理をして、早退や休暇を届け出に、それよりも何よりも超過勤務や休日出勤を管理者の許可なしに出来ないようなシステムを導入しないと行けなくなる。就業規則上はあるが、それを実際は運用していない。」
 「有給なんて取ったことない。」
 「自分が取らないだけだ。」
 「休めないじゃない。」
 「休むようにして下さい。自分がそのようにしたいなら、下の者に仕事の指示をして休んで下さい。労働基準法は労働者の法律ですので貴方ののような管理者は対象外です。出勤時間も休日も自分の裁量で決められます。」
 そう言って、とにかく自分の事ではなくみんなに関係のある事を協議したいので、その日程を決めるように言った。
 「だれも、案なんて考えていない。誰も出せない。社長が決めてくれればそれでいい。」
 「そうはいかない。先ほど言ったように、良い事よりも悪くなる事が多いので、みんなに分担して責任を持って貰わないと。管理者とはそういうものです。」 
 「確かに、規則をきっちり導入する事良いかも知れない。子供の送り迎えなどで、遅く出勤して早く帰る者がいる事に、ブーイングがあるのできっちりした方が。」
 「それはそれで、給与が減額されている。公平的に扱って居ると思うけど。」
 「それにしても、この後どうなって行くのか分からない。今度、ケアマネジャーに10人位受けるんでしょう。全員合格したらどうするの。
「全員なんて合格する訳が無い。」
 「それでも、半分が合格したらどうするの。」
 「自分で自分の給与を稼ぐ自信があるなら、営業所を出す外ないでしょう。本社本社管理者は寝屋川市だし、支援相談員を持っている入社したばかりの社員は人望が有り、市から支援相談所の運営を受託するような話も来ているから、その方向に行くかも知れない。あとは門真市だったり結構可能性がある者は分散している。希望が有れば開設する他ないでしょう。」
 「その時には、訪問介護や自立支援はどうなる。これほどの収益を上げている会社は近辺にないから、大きな問題に成るだろう。市が入って来るかも知れない。これほどの利用者を迷わせる訳に行かないでしょう。」
 「そうなったら、本社はこの地区の直轄に成るかも知れない。また、次の者を早急に育てないと。また、資格者を採用しないと。」
 そんな話をしながら、不安が蘇る。
 一旦部屋に戻った。もう7時を指していた。音楽を掛けた。ジッと自分の行く末を考えた。考える時間はまだある。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報