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トップハート物語(3178)立志伝敢闘編
16/11/20
2010年(平成22年)6月初旬。
 「ちょっと、時間を頂けますか。」
 「はい大丈夫です。」
 「いいですか、あなたを見ているといつかは潰れそうで、心配なんです。」
 「大丈夫です、体力には自信が有りますから。」
 「いや、体力の問題ではないのです。今まで、多くの男性がこの会社の社員として入社して来ました。あなたのように、高学歴の方も大勢来ました。衆院議員選挙に立候補した国立大学卒も来ました。そんなに沢山の人が来ながら、誰も残っていない。その同じパーターンを辿るんじゃないかと心配しているんです。」
 何の事か、きょとんとしている。
 「いいですか、あなたの仕事でどれだけの収益が上がっているんですか。」
 「今日、研修の担当者に引き継ぎをして貰って9月や10月の予定、それに今月始まる講座も幾つかあり焦っています。」
 「今あなたが遣ろうとしているのは、もう募集も終わってスタートする事が確定しているモノです。その事を運営する大変さは、既に終わっています。あとは講師が来て講義をして、実習に行って卒業させる事です。何が大変なんですか。出欠確認ですか。そんなもので幾ら入って来るんですか。あなたは、もっと給与が欲しいと言っていました。それで、先月はケアを沢山入れて動いていたので黙って無休を認めて、その金額を支払いました。しかし、勝手に今月は収益を上げる仕事を抜いて事務所に座っている事を決めました。その収益は幾らですか。今している職業訓練の仕事は、私どもが準備をして募集をして終わろうとしているんです。そして、6月から始まった新たな講座は学習センターを使用しているんです。毎月25万円支払っています。この教室は、6月7月8月と全く何も使用しないのです。自分が管理して分かるでしょう。研修センターは年間400万円掛ります。職業訓練で1200万円入って来ますが、400万円の家賃と専任講師とあなたの人件費で700万円です。固定費がトントンで、その他に他の会場を使用して200万近く支払ったらどうなりますか。それに、『研修センターでする職業訓練は、今度は3か月空ける。』とあなた達が言うから、認めたけれど、その間の3か月は教室のスケジュールは空白です。事務局だけが存在していて、何もしない教室ってありますか。その家賃は3か月で約120万円ですよ。そこに人件費が掛って来るんです。そんなこと、自営をしていたので分かるでしょう。」
 「はい。」
 「この会社は、自分の人件費くらい自分で稼ぐというのが基本です。女性を見ていると、分かるでしょう。この事務所のガイドヘルパー研修などの担当業務をしている女性は、月最低100万円を稼いでいるでしょう。自分で企画して、自分で運営しているんです。あなたが今しているのは、他人がした物の一部を手伝って居るだけでしょう。」
 「全部、そうです。」
 「いいですか、こんなこと言わなくても分かっているでしょうが、あなたの給与はどこから持って来るんですか。」
 いつものセリフを言う。
当社の女性はそんな事を分かっているので、人一倍働くが、男性はまず働かない。
 「この地域の男性は、働かない。楽をしようと思って、自分から何かをしようと思わない。しているフリをする。高学歴だから、策を弄すればうまく立ち回れると思っている。しかし、そんなモノ長続きはしない。それが心配で、潰れるんじゃないかと言って居るんだ。」
 「分かりました、自営の積りで頑張ります。」
 「それはそうですよ、誰かに働いて貰って自分だけが楽をして給与を貰おうと思っても、うちはそうはいかないですよ。その収益で査定が有り、給与が決まるんですから。ただ、年齢が高いとか男性だとか学歴があるとかで決まる事は決してありません。」
 今までの男性とは違って、私の言葉はどうやら理解したようだ。
 「そこで、私が案として提案するんですが。」
 と言って、自分が今日の昼間に空いている教室3か月の利用案を提示した。


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