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トップハート物語(3176)立志伝敢闘編
16/11/19
2010年(平成22年)6月初旬。
続けて、
 「要は結果だ。簡単に言うと、当社は介護保険の仕事が入って来なければ、成り立たない。これを断れば当然他に行って、他はそれを受け入れるだろう。それでは何の為のサービス提供責任者だ。ダメだと言って、意識が変わればそれでいいが変わらなければ無だ。その意識を変えるように、時間を掛けて信頼を得るのが仕事だ。介護保険も、生活援助は何もかもダメだと言っている訳ではない。何度も言うように、法律には必ず但し書きがあり、余地を残している。最近、解釈の通達がよく出ているが、簡単に言うとその人の環境や生活歴や日常のパターンを理解して、サービス担当者が集まって議論をして結論を出す事になっている。その内容を、市なりの保険者に確認をして結論を出す事になっている。問題が有れば、自分勝手に返事をしないで必ずケアマネジャーに相談をする事が大事だ。今度の月曜日に、カンファレンスをしようか。サービス提供責任者が断ったその後、そのような要求が有ったのか?」
 「まだ今日の事ですから、明日確認をします。」
 「相手が納得して、要求をしなくなったのなら殊更表に出す必要はない。江戸時代に、三大改革というものが有ったのを知っているか。享保、寛政、天保の改革だが、吉宗が行った享保は成功したが、後の二つは失敗した。特に天保の改革は、水野忠邦が行った事に対して「水清くして、魚棲まず」と言われた。厳しくして、何の濁りもなければ餌も無くなり魚は棲まない。また、罪を憎んで人を憎まずとか、泥棒にも三分の理とか、色んなことわざがあるが教訓から来たものだ。なぜ、そういう気持ちになったのか、何故そういう事をするのかその背景を十分探るように。」
 その言葉の理由を、続けた。
 「ある定期的な行政の指導時に、当社から断った事例が無いかの質問を受けた。セクハラが酷くて、ヘルパーさんが泣いたセクハラが続けて有り、続けられないと判断をして断った経緯などの話をした。そうすると、行政は
 『どのような事になっても、行政は市民の側に立ちます。何故そういう行動に走ったのか、何故そうせざるを得なかったのかを十分探ったのですか』 そう言われた時が有った。その場合、なぜ家族が猫に餌をあげる事が出来ないのか。市から、同居家族でも対象としないと家事援助の理解を貰った事が有ったが、それは同じ息子が深夜タクシーの運転手をしていて早朝帰って来て2階に上がって昼間はただひたすら眠っている状態だった。タダ断って終わりではないという事が原則だ。これから、このような問題も、医療の問題もあり片手間や自分の思いだけでは処理できない事が山積してくる。そんな時に、どう対応するかが生きる道だ。」
 「そう言えば、今日の医学の研修はターミナルケアでした。聞けば聞くほど責任が重大だという事が分かりました。」
 「そうだ、その通りだ。今までは、医療行為なので出来ませんとなっていたいくつかの行為が、どうぞして下さいに変わってくる。その時に、第一段階は出来るかどうかだ。医療行為でなどと断っていた理由が無くなる。今度は出来るのでして下さいとなると、その技術が必要に成る。うちは、幾つもの研修を受けているので少しは進んでいる。しかし、それから進んで出来るからするのではなく、責任が持てるかに代わって来る。」
 「今日の先生も、長い間看護師をしていてその責任論を何度も言っていました。裁判記録などを持って来て貰い、例えば食事介助の時に乾瓢をのどに詰まらせて15歳の少年を死亡させた最近の例ですが、事業所とヘルパー本人にそれぞれ2000万円合計4000万円を支払うように判決が下されました。その認められた医療行為の中でも、同事故に繋がるのかをいろんな角度から話が有りました。それを聞いていると、本当に医療行為をする事が恐ろしくなります。」
 「そうなんだ、今までは法律で出来ませんと言っていた。それが出来るとなって、色んな研修や実践を積んで出来るようになるとやってみたいと思うのは誰しもだ。しかし、そのように、仕事として看護師をして来た先生のように知れば知るほどその重要な業務に怖れをなす事になる。そこまでになるのに、相当の期間が掛る。うちは、損害賠償保険を前も見せたように1事故1億円まで補償されている。しかし、それは金銭の問題ではない。もし事故の当事者だったら一生後悔する事になる。それが、耐えられるか。」
 そんな話を、長時間続けた。社員とゆっくり話す時間が無く、本当に済まないと思う。
 夕方、ホームページスタッフブログに再び投稿。段々と投稿する者が増えて、この地域の社員10人全員入れられた。今度は大東本社やレンタルなど、残り15人を指導して、名実ともにみんなが参加出来るまで行脚が続く。

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